「噛まないフレンチ」が生み出す新感覚とは!?【猫舌堂の食堂から〜第38号〜】

「噛まないフレンチ」が生み出す新感覚とは!?【猫舌堂の食堂から〜第38号〜】

2023 ⁄ 06 ⁄ 15

 

 

 

 

 

 

其の一 ko-rakuプロジェクトが始動しました!「噛まないフレンチ」で食卓革命!?

 

「ko-rakuプロジェクト」は、
障害や病気によって生じるバリアを、「新たな価値という喜び」に気づけるコミュニティの1つになり「選択肢」が広がることを願って生まれました。
このプロジェクトの提唱者で、ソーシャルコーディネーターの芝多香子さんの想いです。

「食べる楽しみを育てる」
医療・福祉からの食へのサポートは、命に直接関わる訳ではないところへの視点が薄れがち…重症心身障害児と共に暮らしてきた家族としての実感です。食べたいものを食べられる幸せ、美味しいと思えるものが増える喜びは、社会と繋がるきっかけにもなり、人生を豊かにする。
全ての人共通の正解はないと、私は思います。
私たちが提供できる場を、あなたの「選択肢」の1つにしてほしい。
障害や病気によって生じるバリアは哀しみではない。新たな価値という喜びだということに気づけるコミュニティの1つになることを願って、企画しています。

ko-rakuプロジェクト提唱者 
ソーシャルコーディネーター 芝多香子

芝さんの想いと猫舌堂の想いが重なってプロジェクトは加速しました。

「噛まないフレンチ」とは、フレンチ&イタリアン お食事処はんぐりー(大阪市浪速区)のシェフによって、噛むことが難しいお客さまのオーダーから生まれた、噛むことのできる人たちにとっても、「新感覚のフレンチ」です!

そしてついに、5月24日(水)に「ko-rakuプロジェクト」第1回目として「噛まないフレンチ」と「イイサジー」がコラボした「五感が喜ぶ食事とカトラリーの世界を楽しむランチ会」が実現しました。

参加者は8名。
障害をもつお子さまを育てられている方、管理栄養士さん、保育士さんなど、イベントにご興味いただいた方々が集まりました。


【メニューは6品】
・​サーモンと新玉ねぎのブランマンジェ
・テットルフロマージュ春巻き仕立て
・フグのルーレー甲殻類ソース
・リゾット鶏のリエットのせ
・ボネ(ホワイトチョコレートのプリン)
・ドリンク

 

 

 

常次シェフ(写真左)と松尾シェフ(写真右)​​​​は、​​フレンチ・イタリアンのそれぞれのご経歴を生かし、​​料理を通して人と繋ぎ繋がることのできる空間を目的としたレストラン「フレンチ&イタリアン お食事処はんぐりー」を2022年にオープンされました。

噛むことが難しいけれど、「大好きなお友達と外食がしたい」という芝さんのお子さまのニーズに応え、シェフは当事者や専門職の方のお声をていねいに聴き、知識と経験を全力で生かしたメニューを考えてくださいました。

どのお料理も、2人のシェフの愛と工夫がつまっていて、おいしさと食感に感動!!
五感が喜ぶとはこういうことなのだー。と、参加した柴田は仕事を忘れて「ワインが飲みたくなった」とテンションが上がっておりました。(もちろん、ガマンしましたよ)

最後に、芝さんがご用意くださったイイサジースプーンのお土産に、みなさま大変喜んでくださり、和気あいあいとko-raku(口楽・幸楽)なひとときを過ごしました。

つながり・ご縁に感謝です。

このイベントは、あと3回開催予定です。
メニューは毎回変わるそうで、参加してからのお楽しみとのこと。ご興味のある方はイベントページをご覧くださいね。

▶ 詳細はこちらのFacebookイベントページをご覧くださいませ。
ko-rakuプロジェクト「はんぐりー×猫舌堂 食卓革命!悦」

 

 

其の二 7/30開催!「ニコッと笑顔で『世界頭頸部がんの日』~頭頸部がん患者による頭頸部がん啓発イベント~」

 

今年も「ニコッと笑顔で『世界頭頸部がんの日』~頭頸部がん患者による頭頸部がん啓発イベント~」が開催されます。

■2023年7月30日(日)13:00 ~ 16:00 オンライン開催 <無料>

猫舌堂は後援団体として、応援しています。
休憩時間には、猫舌堂のPR動画を流してくださる予定です。

みなさまの参加お申し込み、お待ちしております!

▶ 参加お申し込みはこちらより
参加申し込みフォーム

▶ NicottoさまHP お知らせページより
ニコッと笑顔で「世界頭頸部がんの日」

■主催
頭頸部がん患者と家族の会Nicotto(ニコット)

■共催
・国立がん研究センター希少がんセンター
・一般社団法人 日本希少がん患者会ネットワーク
・NPO法人がん患者団体支援機構

◆第1部 講演(13:00~13:50)
<10分休憩>
◆第2部 頭頸部がん・あるあるディスカッション(14:00~16:00)

■協力
・一般社団法人グループ・ネクサス・ジャバン
・一般社団法人キャンサーペアレンツ
一般社団法人キャンサーフィットネス
一般社団法人希望を未来につなぐプロジェクト
・ロ腔・咽頭がん患者会

■後援
・楽天メデイカル株式会社
・株式会社アデランス
・株式会社猫舌堂

 


 

其の三 6月のおしゃべり庵(オンラインランチ会)

 

✿6月のテーマは「歯 🦷」 
【ハッとする!ハハハと笑う!歯の話 歯なし(話し)ましょう🦷】

 6月4日~10日は「歯と口の健康週間」ということから、歯とお口の歯なし(話し)をして、歯っはっハ〜!と笑いましょう!


「正しい歯みがきの仕方ってどんな磨き方?」
「抗がん剤の影響のためか、口内炎がひどくて歯みがきもつらくて…」
「口腔ケアって、みんなどんなことしてるの?」
などなど…

上記のテーマにピンときた方、情報交換したい方、経験者の話を聞いてみたい方・・・みんなで食べながら、飲みながら、ざっくばらんにおしゃべりしませんか?

仕事、家事の合間の息抜きに、当日の体調を見て決めたい方や初めての方も、どうぞお気軽にご参加くださいね。(途中参加、途中抜けもOKです)

事前申込みは不要です。(無料)

参加希望の方は当日お昼ご飯を準備して、下記のZoomに直接アクセスしてください。(3分前からオープンしております)

【日時】6月29日(木)12:00~13:00

【使用アプリ】Zoom

Zoom URL:

https://us06web.zoom.us/j/88218554489?pwd=S0VBRDNvaXJMRWNMS0FSc3FRUTdBUT09

ミーティングID: 882 1855 4489
パスコード: 889058

■Zoomについて:
https://explore.zoom.us/ja/products/meetings/

 

【当日の流れ】
11:55~ 各自お食事をご用意いただき、Zoomにログイン
ログイン時に呼んでほしいお名前の入力をお願いします。
(設定の仕方が不明な方は、スタッフがご説明いたします。)
12:00~ 自己紹介→食事&トーク
13:00   終了

【参加ルール】
1、守秘義務
この会で得られた情報は、他の場ではお話にならぬようご注意願います。

2、ご遠慮いただきたいこと
批判言動・根拠のない医療行為や薬の話・宗教活動・政治活動・
営利目的な話・許可なくSNS等へ写真掲載すること・・・など
万が一こうした行為があった場合は、退室をお願いすることになります。
ご理解の上ご参加ください。


★今月の読みもの★

  

「食べること」に悩んだ経験をお持ちの方同士の対談シリーズ「一食十色(いっしょくといろ)」。

「一食十色」とは、「自分の『一食』、そしてみんなの『一食』のあり方、食べ方にさまざまな選択肢(=十色)を拡げていく」という意味合いを込めて、猫舌堂が作ったことばです。

猫舌堂代表の柴田はかつて、がん治療の影響で「食べること」に悩みを抱えていました。
「みんながどうやって食べているのかを知りたかった」
「ほしかったのは、『正しい情報』よりも『選択肢』」
「選択肢があれば、あんなに心細い思いをせずに、心にゆとりを持って自分に合った食べかたを探せたはず」

・・・当時を振り返ってそう語る柴田の言葉から始まった「一食十色」。「食べること」に悩んだ経験を持つ当事者の方の生のお声を対談形式でお届けしています。

今回ご紹介する対談記事は、color.8「これが我が家の三本だて! 子そだて・献だて・治療だって」

 

テーマは「がん治療を経験したワーキングママの子育て、仕事と健康管理の両立」。ゲストは、保険会社の営業職として働くひろみさんと、がんと向き合う女性のコミュニティ運営とクリエイター業を並行しているゆうこさん。

ひろみさんは、娘さんが2歳の時に胃がんに罹患。胃の全摘出手術の後、消化液の逆流、血糖値の乱高下などの後遺症とつきあいながらお仕事のキャリアを積まれています。

ゆうこさんは、妊娠中に乳がんが見つかり、お子さんを分娩した手術台でそのままがんの手術を受けるという経験をされました。

お2人には、育児、仕事とご自身の体調管理の両立にまつわる紆余曲折のエピソードと、がんを経験したワーキングママとして今思うことをアツく語っていただきました。

「一食十色」は、猫舌堂ウェブサイト「読みもの」でご紹介している対談記事の一部を、実際に手に取っていただける「オリジナル冊子(一食十色)」 としても展開しています。
ひとりひとりの「わたし色(=選択肢)」が広がっていくことができたら幸いです。

 

 

今月も、猫舌堂の食堂にお付き合いいただきましてありがとうございました。

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