「猫めし」シリーズでは、「なんとなく食欲がわかない」「食べづらい食材がある」……といったご経験がある方からの、
「今日はこれを食べてみたよ!」
「この食材、こんな食べ方もあるよ!」
のお声を紹介していきます。
「いかなごのくぎ煮」by まこっちゃん(慢性骨髄性白血病*)
*慢性骨髄性白血病(まんせいこつずいせいはっけつびょう)について、詳しくは がん情報サービス の情報をご参照ください。
僕の「猫めし」は、 いかなごのくぎ煮 です。
「いかなごのくぎ煮」とは、僕が生まれ育った兵庫県の郷土料理で、イカナゴの稚魚を醤油、砂糖、ショウガなどで甘辛く煮た佃煮のことです。
僕が入院していたときに、親戚の叔母さんが「カルシウムとりや」とお見舞いで持ってきてくれたのが、僕といかなごのくぎ煮との付き合いの始まりです。当時はほぼ寝たきりで食欲もなく、病院食にも飽きていた僕にとって、白米に劇的にあう味付けにくぎ付けになりました。くぎ煮だけに……笑
食欲がないときでもご飯が進み、栄養もとれることから、今でも僕のご飯の友として揺るぎないものとなっています。そしておいしいだけでなく、入院していたときに感じた喜びも思い起こされ、あたたかい気持ちやがんばる力も湧いてきます。
食べものって身体だけでなく、心にも栄養として届くんですよね。
おいしく食べられることへの幸せと感謝の気持ちを忘れず、笑顔で過ごしたいと思います!
※記事の内容はその方個人の感想・体験です。すべての人に当てはまるものではありません。