【ミニコラム】猫めし~わたし色の一食~六膳目

【ミニコラム】猫めし~わたし色の一食~六膳目

2022 ⁄ 06 ⁄ 23

猫めし」シリーズでは、「なんとなく食欲がわかない」「食べづらい食材がある」……といったご経験がある方からの、

「今日はこれを食べてみたよ!」
「この食材、こんな食べ方もあるよ!」

のお声を紹介していきます。

「うどん」by オズさん(舌がん*)

*舌がんについて、詳しくは がん情報サービス  の情報をご参照ください。

 

私の「猫めし」は、 うどん です。

舌がんで舌の右半分を切除し、失った部分を左腕の一部から再建している私は、舌が思うように動かないため、食事に時間がかかります。

再建した部分は神経がないので、熱い食事はやけどをしないように気を使います。

退院後、はじめての外食で無謀にもあたたかいうどんを頼んだ私(おいしいのでどうしても食べたかったのです……)。
事情を知っている店主が、小さなお椀を用意して少しずつ食べられるように配慮して下さいました。

久しぶりのこの味……(涙)
舌を失っても、おいしく味わえたことがとても幸せでした。
しかし、日が暮れそうなペースでしたので、夫が麺を細かく刻んでくれました。
おいしさが倍増した気がします(笑)

時間はかかりましたが完食すると、一緒に行った義兄夫婦や、お店の方達がみんなで「食べられて良かった!」と喜んでくれて、とても嬉しくあたたかい気持ちになりました。

この日のうどんは、忘れられない特別な一杯となりました。

 

 
※記事の内容はその方個人の感想・体験です。すべての人に当てはまるものではありません。