【ミニコラム】猫めし~わたし色の一食~十一膳目

【ミニコラム】猫めし~わたし色の一食~十一膳目

2022 ⁄ 09 ⁄ 01

猫めし」シリーズでは、「なんとなく食欲がわかない」「食べづらい食材がある」……といったご経験がある方からの、

「今日はこれを食べてみたよ!」
「この食材、こんな食べ方もあるよ!」

のお声を紹介していきます。

「ミルクプリン」by みね♡さん(口腔底がん*)

*口腔底がんについて、詳しくは 希少がんセンター  の情報をご参照ください。

 

私の「猫めし」は、 ミルクプリン です。 

 

2013年、口の中と舌の切除、腹部皮弁移植手術。口の痛みと腫れとしびれ。点滴と、エンシュア缶を鼻からチューブ食。

口から何か食べたい!

缶の積み上げられている段ボールを見ながら『ありがとうノート』に食べたいものを書き、食べる夢ばかり見ていました。

やっと、缶が少なくなった! と思ったとき、2度目の手術と言われ……
「一度でいいから口から何か食べたい!」と号泣して懇願しました。無理と仰った先生も「どうせ食べられませんけどね。」と黙認!? してくださいました。


いつも売店で見ていて、絶対食べよう! と願っていた「ミルクプリン」。

なんと! 完食できました! 嬉しくて、おいしくて涙と元気が出ました
「食べたい!」っていう念い(おもい)
退院後も、しびれと痛みで口を開けるのもつらかったけど、「食べたい!」気持ちが勝ちました。


少し食べては、やけどをしたり、噛んだりして、すぐ口内炎になったり、縫い目のところに挟まってすごく痛かったり。

そんなときも「ミルクプリン」なら大丈夫。

当時、スプーンやフォークは口も開けられないし、(顎関節症にもなりました)当たって痛いので、赤ちゃん用のものや細いお箸、爪楊枝を使ってすごくゆっくり食べました。ストローも無理で小さいスプーンで口に含み、タオルで拭いてました。


猫舌堂さんのイイサジーのスプーンが発売されたときは感動しました! もっと早くあったら……
もちろん! 今は愛用しています♡

 

 
※記事の内容はその方個人の感想・体験です。すべての人に当てはまるものではありません。