家族やお友達など、大切な人が退院したとき。
お祝いの気持ちを伝えるために、退院祝いを贈ろうと考えている方も多いでしょう。
また、「退院祝い」によく似た「快気祝い」という言葉がありますが、この2つの違いはご存じでしょうか。
この記事では、退院祝いと快気祝いの違いや、気をつけたい退院祝いのマナーを3つに分けて解説します。また、記事後半では、退院祝いにおすすめの品物も紹介しています。
マナーを守り、気持ちのこもった退院祝いをしたいと思う方は、ぜひご一読ください。
1.退院祝いと快気祝いはどう違う?
「退院祝い」と「快気祝い」の違い。
それぞれがどんな意味を持つのか、知らなかった方もいらっしゃるかもしれません。
大切な人の退院をお祝いするとき、間違った品物を贈りたくないですよね。
ここでは、「退院祝い」と「快気祝い」が、それぞれどんなときに贈られるものなのか、解説します。
「退院祝い」は退院した人への贈りもの
退院祝いとは、入院されていた方の退院を祝って、その方へ贈るものです。
退院後の病状にかかわらず、相手が退院したという状況であれば退院祝いとなります。
また、相手の入院中に、病院が遠方であったり、入院期間が短かったなどの理由で、お見舞いに伺えなかった場合もあるかもしれません。
そんなときは、お見舞いができなかった代わりとして、退院祝いを贈る場合もあります。
「快気祝い」は退院報告とお礼を兼ねた贈りもの
快気祝いとは、入院されていたご本人が、退院したことを周囲に知らせるときの贈りものです。退院祝いと混同してしまいがちですが、注意しましょう。
また、快気祝いは、退院祝いのお返しとして贈られることもあります。
2.退院祝いの品物を贈るときの3つのマナー
退院のお祝いのために、マナーを確認することはとても大事です。
マナーを間違ってしまうと、せっかくのお祝いでも、失礼にあたってしまいます。
ここでは、退院祝いの品物を贈るときに注意したいマナーを3つご紹介します。
退院祝いのマナー1 退院後1週間~1カ月以内に贈る
退院祝いは、相手が退院されてから1週間~1カ月くらいまでを目安に贈るといいです。
ただし、退院直後は、あわただしくされている場合があるので避けましょう。
また、退院後あまりにも時間が経ってしまうと、少々不自然です。
相手の自宅に直接伺って、品物を渡す場合は、退院後の急な訪問は相手の負担になってしまいます。必ず相手やご家族の都合を確認してから伺いましょう。
退院祝いのマナー2 食べものは贈っていいか事前に確認する
食べものは「食べてなくなる=病やケガがなくなる」という意味合いで、退院祝いの人気の品物です。
しかし、退院したとはいえ、まだ食事に制限がある方もいらっしゃいます。
例えば、甘いものや脂質が制限されていたり、お酒が禁止されているかもしれません。
食べたり飲んだりしてはいけないものが無いかどうか、必ず相手やご家族に確認するようにしましょう。
退院祝いのマナー3 水引きは紅白の結び切り、表書きは「祝 御退院」で
退院祝いにのしを付ける際、水引きは紅白の結び切りを選びます。
病気やケガで入院することは二度とあってほしくないことですので、「二度と繰り返さない」「今回限り」の意味を持つ結び切りが適しています。
また、表書きには以下のような種類があります。
「祝 御退院」 | 相手が退院したときに、退院を祝う意味で使う。 |
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「祝 御全快」・「祝 御快復」 | 相手のケガや病気が完治しているときに使う。 |
「祈 御全快」・「祈 御快復」 | 相手が自宅療養のときや通院されている場合に、完治を祈っていますという意味で使う。 |
しかし、相手の病状を詳しく聞くことは避けた方がいい場合もあります。相手を不快な気持ちにさせないためにも、「祝 御退院」とするのが無難でしょう。
こちらはのしの書き方の例です。参考にしてみてくださいね。
3.【定番・人気】おすすめの退院祝いの品物5選
退院祝いでは、「退院おめでとう」の気持ちをこめて、相手の好みに合わせた品物を贈りましょう。
予算は3,000~5,000円あたりがいいでしょう。あまり高価なものを贈っても、相手の負担になってしまいます。お見舞いでも何か品物を贈っているなら、なおさらです。
また、現金を贈ることも多いお見舞いとは違い、退院祝いでは現金ではなく品物を贈る方が一般的です。
ここでは退院祝いにおすすめの品物をご紹介します。ぜひ品物選びのご参考にしてくださいね。
おすすめの退院祝い1 タオル
退院祝いとして、タオルは重宝されるものの1つです。
中でも今治タオルは、「今治(いまばり)」が「今(いま)治る(なおる)」という意味合いを持つということから、大変喜ばれます。
■iisazyたおる
猫舌堂のiisazyたおるも、実は今治タオルです。
「やさしい肌ざわり」「吸水・速乾性に優れている」「気分も上がる」の三拍子が揃った今治タオルです。
お食事中のお口拭きや、食べこぼしで衣服を汚さないようナプキン代わりにお使いいただけるよう、質感、サイズにとことんこだわりました。
赤ちゃんからご高齢の方まで、どなたでも幅広いシーンで心地よくお使いいただけます。
【 退院後、しびれと痛みで口を開けるのもつらかった当時、スプーンやフォークは口も開けられないし、(顎関節症にもなりました)当たって痛いので、赤ちゃん用のものや細いお箸、爪楊枝を使ってすごくゆっくり食べました。ストローも無理で小さいスプーンで口に含み、タオルで拭いてました。 】
また、猫舌堂では、病気や治療の副作用などで口が開きづらいなどのお悩みのある方でも使いやすい、いいさじ加減のスプーン「iisazy(イイサジー)」を販売しています。
一般的なスプーンは厚みと角度があるため、口に入れて引き抜くときに上くちびるに「ガチッ」と当たってしまいます。
iisazyは薄く平たい設計なので、口が開きづらいかたでも口から「すぅー-っ」と引き抜けます。
「食べること」は退院してからもずっと続いていきます。
退院後の毎日の食事にやさしく寄り添う「いたわりデザイン」のスプーンを、退院祝いとして贈ってみてはいかがでしょうか。どなたでも使いやすいユニバーサルデザインなので、心地よくお使いいただけます。
「deleteC」というプロジェクトをご存じでしょうか。
Cancer(英語で「がん」)の頭文字である「C」をdelete(消す)、という意味のプロジェクトです。
deleteCは、企業・団体・自治体や個人が、自身のブランドロゴや商品、サービス名などから「C」の文字を消すなどした商品やサービスをつくって販売・提供し、その売り上げの一部をがん治療研究機関などに寄付するしくみです。
2019年のプロジェクト発足から、多くの企業・自治体・団体・個人が賛同し、参加しています。
▶deleteCのウェブサイトはこちら
このdeleteCには、今治タオルの大手ブランド、イケウチオーガニックも参加しました。
「cotton」から「c」の文字を消して「otton」とした「otton nouveau(オットン・ヌーボー)」というオリジナル商品を販売し、がん治療研究の進歩に貢献しています。
病気の撲滅を願うストーリーのある商品を選ぶことで、お祝いの気持ちや、お相手の末久しい健康を願う気持ちがより伝わるかもしれません。
退院祝いの品物を選ぶときには、ぜひそういった選び方もしてみてください。
▶「otton nouveau」にこめられた想いについてはこちら:
おすすめの退院祝い2 洗剤・バスグッズ
洗剤、入浴剤や石鹸などのバスグッズは「病を洗い流す」という意味にもとらえられることから、退院祝いとして人気があるようです。消耗品は、実用的なところも嬉しいポイントです。
■手肌にも環境にも優しい食器用洗剤
きちんと洗えて、自然にも手肌にもやさしい食器用洗剤「フロッシュⓇ」。
■入浴料とボディ用洗浄料のセット
安らかな香りで、ゆったりおだやかなバスタイムへ誘う入浴料とたっぷりの泡とさわやかな香りに、心地よく包まれるボディウォッシュの組み合わせ。
おすすめの退院祝い3 食品
食べものは「食べてなくなる=病やケガがなくなる」という意味合いで、退院祝いとしてよく贈られます。また、食べものであれば、相手のご家族みんなで楽しめるでしょう。
しかし、【退院祝いの品物を贈るときの3つのマナー】でも紹介したように、食べものを贈っていいか確認することを忘れないようにしましょう。
■うどんやそうめんなどの麺類
うどんやそうめんなどの麺類は、「長生き」「長寿」という意味もこめられています。また、乾麺タイプは日持ちもするため、贈りものに喜ばれるでしょう。
■塩や砂糖などの調味料
塩や砂糖も「溶けてなくなる=病がなくなる」という意味合いで、退院祝いでは人気です。
おすすめの退院祝い4 花
花は「枯れる=病を枯らす」という意味合いで、こちらも退院祝いでよく贈られます。花の明るい色は、相手の気分も明るくなるかもしれません。
一方で、退院直後の方にとって、花の強いにおいは少々きつい場合もあります。特に、ユリ・ストック・スイセン・フリージアなどは、香りが強いので避けたほうが無難でしょう。
また、生花は水の交換などの手間がかかるため、水が無くても数か月~数年単位で保存が可能なプリザーブドフラワーが人気になってきているようです。
相手の好きな色や誕生花なども考えて贈ると喜ばれるでしょう。
■上品なプリザーブドフラワー
絵画を飾るように楽しめるフレームアート。オレンジ色で明るいイメージです。
プリザーブド&アーティフィシャルアレンジメント「ローズブロッサム・オレンジ」:日比谷花壇
おすすめの退院祝い5 カタログギフト
相手の好みがわからないとき、事前に好みを聞けないとき、何を贈ったらいいか迷いますよね。
そんなときは、相手に品物を選んでもらえるカタログギフトがおすすめです。
最近は、男性向けの商品だけをラインナップした男性用カタログギフトや、旅行、レストランでの食事といった「体験」を贈ることのできる体験型カタログギフトなど、様々な種類のカタログギフトがあります。
■男性向けカタログ
ビジネスシーンやスポーツなど、男性の好きなものを集めた男性のためのカタログギフトです。プレゼントを選んだ後も、ハガキの整理にお使いいただけます。
■体験型カタログ
楽しい「時間」を贈る体験型のカタログギフトです。旅行や温泉が好きな方へ贈ると、喜ばれるかもしれません。
4.退院祝いに気持ちをこめて
退院祝いは相手の退院を心からお祝いする贈りものです。
「よかったね」
「おめでとう」
の思いをこめて選ぶといいですね。
*本記事でご紹介している商品は、記事作成時のものです。現在はお取り扱いのない場合もございますこと、何卒ご了承ください。